作品のつまらなさを感じる瞬間とか[part1]

ここ1年、作品をつまらないと感じる瞬間が多くなった。
自分なりに何故つまらないと感じるのかを考える時間を今は贅沢にも与えられている
…というかいくらか許容されているので、黒歴史になるとは思うけども
いくつか作品を例にしてまとめてみることにした。
今回は『アンダー・ザ・ドーム』。

『アンダー・ザ・ドーム』

海外のTVドラマ。現在はシーズン3の3話くらいまで放映されている。
huluでたまたま見つけ、題材と牛さんがドームに両断されるシーンに興味をそそられてシーズン2まで一気に観ました。
小説なんて読まない私は、このアンダー・ザ・ドームの原作を知らなかったのだけど
原作者には結構なファンがいるらしい…ということを視聴後に知りました。
でも、原作の小説のレビューは最終巻だけやたら低いんですよね。

つまらなくなった瞬間

シーズン2まで一気に観た、と書いたが実はシーズン1の途中で既に私はつまらなさを感じていた。
きな臭くなってきたのはミニドームが出てきたあたりで、
決定打となったのは住民や警官の女の心理とか行動がぶっ飛び始めたところ。

何故つまらなくなったのか

こういったSFものの作品の面白さって何か…を考えると
異変が起き、異変の原因が何かを解き明かす過程と
それまでに起きる障害を越えていく模様が
どれだけ新鮮か、そして納得できるかにあるんじゃないかなぁと思うんです。

『アンダー・ザ・ドーム』の場合、いきなり”ドーム”に町ごと閉じ込められて
大規模な爆撃でも”ドーム”は壊せないということがわかり、
どのように”ドーム”を除去してハッピーになるのかってところを観られるか私は期待していました。
シーズン1の序盤から中盤までは、すごく現実的にストーリーが進んでいきます。
 プロパン貯蔵の謎とか
 小さな町にはびこる悪とか
 暴動は起こっちゃうよねとか
 混乱の中でもリーダーはやっぱ生まれるよねとか
 でもリーダーには後ろめたい過去があるんだよねとか
 ヒロインと主人公との恋愛模様とか

だけど、”卵””ミニドーム”が現れ、さらに”謎の女メラニー”が加わり、
ストーリーが明確に現実よりから、ファンタジーよりになっていくんですよね。
それ自体は問題ないんだけども、ファンタジーよりになった後の
ファンタジー要素に対する説明の無さが酷すぎて、理解が追いつかないわけです。

作品の作り手
 「こういう世界だから。未確認物体のせいだから。
  物理的じゃないけど全部未確認物体のせいだから。納得してね。」

と作品を通して伝えられても

 「そりゃないだろう…」

となるよ、やっぱ。

結局何が言いたいのか

異変とか謎とかを未確認物体のせいにするのは良いけど、
納得できる説明をしないと、視聴者は登場人物ではないし
神の目線を持ってるんだから、呆れてしまうよ。
現実的なところは、納得できる人間性とかその結果とかを説明してよ。
ファンタジー的なところは、こじつけでも良いから現象の理由とかを説明してよ。

この記事を書いた後にシーズン3の3話まで観ました。
新たに”繭”とか”女王の繭”とかわくわくしそうなキーワードが出てきている割に
やっぱり理由とかを説明してくれ無さそうなふいんき(なぜか変換できない)が醸されてる。